BigOwlでは2017年よりStylosによるデジタル動仕をスタートし実績をコツコツと積み上げてます。
デジタル動仕のメリット
- 原画が紙の場合でもスキャンが原画だけでよい
- 原画が紙の場合スキャン時の解像度による劣化はあるが印刷による劣化がなく綺麗な状態で動画が描ける
- 作画ツールによりきれいな直線や曲線が簡単に描ける
- 消しゴムで消すのが楽で綺麗
- ベクター作画ならより作画が楽になる
- 動画の動作チェックや位置合わせ等が簡単にできる
- 2値化した際に線が比較的綺麗(※1)
- 仕上の線補正の手間がかなり軽くなる
- 線の色が何色でも使えるので色トレス等で有利 (※2)
- デジタル原画ならスキャンも不要でほぼ劣化のない線のまま動画に入れる
デジタル動仕のデメリット
- 原画のスキャンに時間がかかる為に動画作業開始までが遅れる
- 原画がデジタルだとデジタル動画が楽になるが現状は紙が主流
- デジタル動画を直せる動画検査が少ない
- デジタル動画の作業者が少ないので数がこなせない(※3)
- アニメーション業界としてどの作画ソフトを今後使っていくのか決まっていない(※4)
- 設備投資で1台辺り最低20万円ほどかかる (※5)
- 液晶タブレットを使用する場合は10万円以上追加投資が必要
脚注
※1 目で確認しずらい線の重なりでも2値化後に線に凹凸がでます、しっかりと線を繋ごう
※2 tracemanで2値化した際に使える色が4色(黒・青・赤・緑)
※3 紙で作業している人はデジタル動画の勉強している間は収入が止まるのでなり手が少ない、最初からデジタルで新人を育てるしかない状態
※4 Stylos(ほとんどの仕上は持ってる)、Clip Studio(安いが使い勝手はよろしくない)、TVPaint(やや高い)、Toonboom(高性能で高価格、動画だけやるのでは意味がない)など
※5 Clip Studio用PC、モニタ、タブレット